文鳥と暮らすひと(11)福良雀さん

「文鳥と暮らすひと」第11回は2羽の文鳥と暮らす福良雀さんです。インタビューは2022年2月にメールにて行いました。「文鳥の友3号」に掲載された記事の完全版です。

福良雀さんプロフィール
愛知から文鳥と共に信州に移住し二〇年になります。

鳥歴を教えて下さい。また、他の動物も飼ったことがあるようでしたら教えて下さい。

 十歳の頃、文鳥・十姉妹・キンパラを飼っていました。社宅だったので小動物しか飼えなかったですね。
 大人になって余裕が出来た時また文鳥と一緒に暮らしたいなぁと思って豊田市のボロボロの鳥屋に駆け込み雛をお迎えしました。
 それが『ぶん子』と『ぼん』の桜2羽です。かわいかったなぁー。

子ども時代はどんなお子さんだったでしょうか?

 大人なんかしょせんそんなもんよ みたいに冷めた子供でした。可愛くない子供でしたのでまぁ苦労しましたよ、ヒヒヒ。
 夏休みの宿題を冬休みにやってるような子供でよく先生に殴られましたね。覚えてろよコラァァーーー!!(根に持ってる)

文鳥に惹かれていったのはなぜでしょうか。

 飼っていた文鳥がとても懐いていて強烈な印象が残ってましたね。そんなに人間なんか信用してはいけないよって説教してました。
 私の大切な大切な家族でしたよ。文鳥の姿ももちろん美しく魅力的ですがあのわがままな性格を好きな人多いんじゃないですかねぇ。

今、一緒に暮らしている文鳥さんの紹介をお願いします。

ウタ(白文鳥)♂ 凶暴で甘えん坊
リリィ(桜パイド)♂ マザコンで重量級

ウタさんとリリィさんはあまり仲良くないようですが、放鳥時に気をつけているところや苦労しているところはありますか?

 女の子だったらウタの嫁にと思ってお迎えした雛でしたが立派な男の子ドデカおデブんちょリリィ(37g)に育ちました。体格がいいので(ウタは27g)本気でやりあうとまず血を見ることになるのではないかと思っています。怪我しないようすぐにクチバシが届かない位置まで離します。
 つまり遠くから( ⁰⊖⁰)やーいやーい!となっているわけで…めんどくさw
 あとどちらも握りっ子なので平等ににぎにぎするようにしていますよ。時間が短いと怒られるんで。

昨年手術を受けられましたが大変むずかしい手術だったと聞いています。入院されている間、文鳥さんはどうしていましたか?

 車にケージごと乗せて高速道路を大移動でした。その前に入院した時も文友のドルミヨさん宅で合宿してましたし二泊三日の検査入院とかは松本市内の文友にシッターで来て頂いてましたし、東京の文友もいつも駆け付けてくれて入院の手続きで従姉妹になってくれてたり…、まぁ皆さんに迷惑かけまくりでしたね。
 持つべきものは文友。Twitterでも大勢の方に励まして頂いて…ほんとにほんとにありがとうぅぅーーーっっ!!(書いてて感極まってきた)。

文友さんと知り合ったきっかけは?

 多分老舗文鳥ホームページ『文鳥団地の生活』さんの掲示板からじゃないかと。文鳥団地さん開設当初掲示板で人工飼育の報告してたんですよ勝手にw
 いつの間にか皆さんとお付き合いが始まって雛っ子の里親になったりしてました。
 イケメンカリスマ銀ちゃんのご実家(東京)で『放鳥会』というのもあって参加させて頂いてましたが、そこでもお知り合いになった方がいます。
 皆さんの文ちゃんを放鳥させて愛でるという会でしたが私は手ぶらで行ってサンドイッチとかがつがつ食べてた覚えがありますね。どうもすみません。
 楽しかったなぁー。あと私のブログですかね。今はすっかりTwitterですが。
 Twitterで松本住みの文友とお知り合いになれたのも心強かったですね。ありがたやー。

オフ会で楽しかったエピソードを教えて下さい。

 関西の文友達と『たまちゃん会』というのを結成しているわけですが何気に活発に活動していまして。何やってるかと言うと猿と入れる露天風呂に行ったりラフティングしたり全然文鳥関係ないんですが温泉に行ってます。
 猿と温泉入るのは気合がいりますよ。やつらに負けてはいけないのです。

介護の仕事をされていろいろなお年寄りを見ていらっしゃると思いますが、ご自身の老後に備えていることと文鳥たちのために準備していることはありますか?

 最後まで看取ることが出来るのか?といつも考えていましたので自分の年齢を鑑みリリィを私の文鳥人生最後の子にしようと迎えました。
 ずっと前から最後はごま桜、名前はリリィ、挿し餌から、と決めていました。思いがけず自分が病気になり色々と予定は狂いましたが文友達に助けてもらいながらなんとか共に暮らせています。
 飼い主を心から愛してくれる文鳥達を最後まで愛し看取るのがあの子達に応えられる愛ではないですかね。
 私はうちの子より先には死ねないと思って生きています。
 そうは言っても病は突然降ってくるので横の文鳥繋がりがあると心強いですよね。
 私は助けてもらってばかりなのですが文友に何かあったら駆け付けます。文達の事が一番気がかりでしょうから。
 何かあったらどうか文達を引き取って可愛がってほしい、そう言える文友がいると心強いですね。

小鳥荘(文鳥を飼っている人用アパート)は実現しそうでしょうか。

 かれこれ二〇年近く言ってるようなw 
 もう私達の年齢からいうと『グループホーム小鳥荘』よねぇ。レクでツボ巣作り、庭の畑で粟と小松菜とチンゲン菜を育てる。
 土地はあるからクラファンすっかっ!!

(2022年2月にインタビュー)