文鳥と暮らすひと(9)ドルミヨさん

「文鳥と暮らすひと」第六回はたくさんの文鳥さんと暮らすドルミヨさんです。インタビューは2020年9月〜10月にメールにて行いました(「文鳥の友」1号に掲載されたインタビューに追加の質問を加えました)。

ドルミヨさんプロフィール

文鳥と沖縄の海を愛する。ドルミヨさんの家で生まれたヒナが欲しいというファンも多い。ブログ「文鳥はカシコイ生き物です

ドルミヨさんの文鳥歴を教えて下さい。

 16年前からです(小・中学生時に5~6年間、文鳥、十姉妹の飼育歴あります)。1番多かった時は30羽、20ケージです。

中学時代から間が空いていますが、また文鳥を飼いたいと思ったきっかけは?

 姉が文鳥を飼い始め久しぶりの可愛さに魅了されたからです。
ちょうど、ひとり娘が私が文鳥を飼い始めた年ごろと同じになり動物を通じて思いやりの心をもって欲しいと思ったからです(私のほうが没頭してしまいましたが)。

今までドルミヨさんの家で生まれたヒナは何羽くらいですか?

 9代目で200羽になりました。

ヒナの販売はされていませんが、第一種動物取扱業の登録をした理由は?

 生体の特徴や適切な飼育方法、愛玩動物管理の法律などを説明し納得していただいた上で飼い主様に適切に終生飼育して欲しいという願いからです。
 有償無償に係らず命あるものをぞんざいに扱って欲しくなかったからです。

毎年旅行をされていますが、その間文鳥のお世話はどうしていますか?
また、お世話を人に頼む場合に気をつけていることはありますか?

 留守の間はペットシッター様に依頼をしています。ケージ数も多く移動もできませんので、訪問でお願いしています。
 実際の飼育方法をディスカッションし、お互いに納得した上での契約になります。ペットシッター様も十分にペットや飼い主の状況を把握してくれます。
 いざお世話を頼なければならない状況になった時困らないように、ペットシッター、ペットホテル、知人など預け先を決めておくのも安心の1つと思います。

お世話を人に頼む場合に気をつけていることはありますか?

 一羽づつ名前、性別、体重など記載したカードをケージ上に貼り付けて誰でもわかるようにしてあります。お世話が必要な子には、事細かに指示しています。
ペットシッター様はそれに沿って十分なケアもしてくれます。
 私も、お世話を頼まれる場合もありますが、留意することは同じです。

今までたくさんのヒナに名前を付けてこられたと思いますが、命名の法則などはありますか?

 うちで生まれたヒナたちは「幼名」として付けています。両親の名前の一部文字をもらったり、何番目の子か数字をもじって付けたり(17番目の子は『トナ』とか)花、植物、果物、野菜の名前の一部をもらったりしています。その時のヒナの雰囲気だったり色々です。たとえ里子に行くヒナたちであっても愛情もって付けてあげるのが法則ですかね?

文鳥さんがたくさんいるので名前を呼び間違えたり名前が出てこなくなることがありそうですが、どうでしょうか。

 名前間違えること、出ないことあります!兄弟、姉妹や容姿が似ていると間違えやすいです。悪戯している子に注意しようとしたら名前出てこないとか気抜けしちゃいますが。文鳥たちは名前間違えられても可愛い顏して返事してくれるのが救いです。

巣引きのコツはありますか?未経験者へのアドバイスもお願いします。

 ペアの相性を見極めることです。雄雌はいてもペアになるわけではありませんがペアになり相性が良ければ巣引きイコール多数羽ヒナ誕生となるかもしれません。
 飼い主の責務に「繁殖の制限~飼っている動物が増え過ぎて管理できなくなることのないようにしましょう」という条例があります。
 1羽でも不幸な生涯を送ることがないように未経験のかたは将来を十分に考慮して巣引きして欲しいと思います。

もし自分に何かあった時に文鳥を託す人を決めるなどはされていますか?

 (これは切実な問題です)うちは主人と2人暮らしなので、私にもしものことがあれば主人がお世話をしてくれることになっています。ただ、主人は今の羽数では十分なお世話はできないため、老鳥は最期まで看取るが 若鳥は里子に出させて欲しいそうです。その時は知り合いの鳥関係友人の皆様やペットシッター様にお願いすることになると思います。私も年を重ねましたので、この点については改めて考えをまとめておこうと思っています。

これまで文鳥を飼ってきた中で印象深いエピソードがあれば教えて下さい。

 シルバー文鳥のフケは黒かった~ノミかと思った!桜文鳥ヒナは灰色から劇的に変化するんだ!とか飼い始めの時はびっくりしたり、行動で不思議な事がたくさんありました。

 私のハンドルネームの一部や登録店名にもなっている『ドルク』は特に不思議な文鳥でした。小学校の頃は白文鳥しか飼ったことがなく、生まれて初めて飼った桜文鳥がドルクでした。二足歩行でビヨビヨと、まるで話しかけてるように鳴き、娘の勉強の邪魔をしたりケンカの仲裁に入っては負けて転がっていたり。主人の耳元でよく愚痴も言ってました。前世は人間だったのではないかと思うほどでした。

 あと、これは恥ずべきことですが 私の不注意で2度逃がしてしまったことがあります。2度とも見つけられず再会はできませんでした。最期まで飼うことが出来ず看取ってあげられなかったことの後悔は今も心に深く残っています。

ドルミヨさんにとって文鳥とはどんな存在ですか?

 生涯を共に過ごしたい大切な家族です。小さな身体に大きな存在感。精一杯生きる姿がとても愛おしいです。
 残念ながら寿命があるので悲しく辛い別れはありますが最期まで看取れたことで1つの命を尊重できたような優しい気持ちになれます。
 文鳥と一緒に生活することで、生きる強さ、人への優しさ労りを学んでいるように思います。

(2020年9月〜10月にインタビュー)